新築で住まいを建てる場合、8ヶ月~15ヶ月ほどの期間が必要となります。住宅の規模や内容によって必要な期間は異なりますが、いずれにしても長い時間が必要になるため、計画的に進めましょう。
1.事前準備
まず、事前準備で1ヶ月~半年ほどかかります。どのような住まいを作りたいのか、具体的にイメージしておくとその後の話し合いがスムーズに進みます。家族それぞれの希望を聞き、住まいのイメージを固めていきましょう。住まいのイメージが固まったら予算の検討を行います。頭金はどのくらい用意できるか、利用するローンなど、予算感を掴んでおくとよいでしょう。
2.施工会社選び・土地探し
予算などの検討と並行して施工会社選びと土地探しも行います。施工会社は評判などを確認し、候補を複数出しておきましょう。土地探しも重要で、希望の土地を見つけるまで半年以上かかるケースもあります。施工会社に相談して、土地探しのサポートを受けることもおすすめです。住宅ローンを借りる場合は、土地の仮契約が終わった段階でローンの仮審査を申し込みましょう。
3.住宅プランの決定
土地の契約・購入を行った後、1ヶ月~3ヶ月かけて住宅プランを決めていきます。間取りや設備など、細かな部分まで決めていく重要な場面です。住宅プランの決定後、見積もりを依頼して予算を検討します。予算が確定したら住宅ローンの本審査を申し込みましょう。
4.施工開始
一連の手続きを終えたら本格的な工事が始まります。平均して4ヶ月~半年ほどかかります。建物の規模や建築条件などによって必要な期間は異なるため、事前に確認しておくと安心です。
工事前に地盤調査や地鎮祭を行い、基礎工事に入ります。基礎工事は正確性が求められるため、2週間ほどの期間が必要です。基礎工事後は建方工事へ進み、上棟式を執り行うケースもあります。その後、仕上げ工事として屋根工事や外壁工事、電気工事、断熱工事などが進められます。
5.引き渡し
内装の仕上げが終わったら竣工です。引き渡し1ヶ月前くらいに竣工となり、施主と施工会社による竣工検査が行われます。不具合や傷、汚れがないか細かく確認し、気になる部分があれば申し出て直してもらいます。工事代金を全額支払った後、鍵を受け取り引き渡しとなります。引き渡し時点で住宅ローンが始まるので、無理のない範囲で計画的に返済を行っていきましょう。
6.新生活のスタート
引っ越し作業や転居手続き、ご近所への挨拶回りなど、住まいが完成した後もしばらく忙しい日が続きます。スムーズに新生活を始められるように、新築工事から逆算して計画を立てて準備を進めることをおすすめします。
住まいづくりは長い時間が必要です。おおよその流れを事前に把握しておくと、効率よくスムーズに進められるでしょう。時間をかけるべきところはしっかりかけて、スピード感が大事なところは素早く動き、家族全員が満足できる住まいを目指しましょう。