山形市で家を建てるときは、工務店と打ち合わせする前にあらかじめ費用の目安を知っておきたいところです。前もって費用の相場をチェックしておけば、いつ頃を目安に注文住宅を購入するのか計画も立てやすいでしょう。
土地の値段はどれくらい?
山形市で注文住宅を購入するとなった場合は、家そのものの価格を確認しておきたいところですが、そもそも土地はいくらになるのかも気になるところです。まずは、山形市における土地の地価の平均となる値段と、坪単価の平均額を見ていきましょう。
山形県の県庁所在地である山形市は、中心都市として人口が集中しているため、その分、地価も高くなりやすいのが特徴です。山形市は県内で最も地価の平均額が高くなっており、1平方メートルあたりの平均地価は7万2918円となっています。また、坪単価は24万1053円が平均となります。
ちなみに次に地価が高いのは、同じく中心都市の一つである寒河江市(平均地価:3万1500円/平方メートル)、その次が天童市(3万0772円/平方メートル)になります。
このため、山形市を含む商業の中心となる地域に住むとなった場合には、土地の値段は高くなりやすいことを念頭に置いておきましょう。
反対に、少しでも土地の値段を抑えて注文住宅を建てたいとなった場合には、中心地を避けることを検討する必要があります。
ちなみに、山形県全体にスポットを当てて土地の値段を見てみると、近年、山形県全体の土地は緩やかな下落傾向にあります。しかし、そのような中でも山形市の土地の価格は上昇を続けています。
特に興味深いのは、土地の価格が高騰しつつある山形市の中でも、山形駅周辺の中心部は地価が下落していて、中心部に近い住宅街では地価が上昇しているという点です。
こういった現象が起きているのには、様々な理由があります。中心部にあるような商業ビルと比べて、多くの店舗が充実している郊外のショッピングモールの人気が高まっていること、そもそも以前と比較すると、注文住宅といったような新築の家の購入者が減っていることなどが関係していると言えるでしょう。
山形市は、1人1台車を持って生活するのが当たり前の地域です。だからこそ、駅ビルなどの商業施設よりもアクセスしやすく、かつファミリーで訪れやすいショッピングモールに人気が集中しやすいのでしょう。
そして、中心部に近い住宅街の地価は確かに上昇しているものの、そもそも人口自体は以前と比べると減少し続けています。
家を建てる世代の人口そのものが減っているからこそ、人気の場所である中心地近くの住宅街の地価ばかりが高騰し、その他の地域の土地価格には影響が及ばないのだと考えられます。
全体的な注文住宅の相場は?
続いて、注文住宅を建てるときの家の価格相場を見ていきましょう。相場については、家の地域によっての価格、家の広さ、こだわり部分など、様々な点によって変動するため、あくまで目安ではありますが、前もって価格はチェックしたうえで、資金計画に活かしていきましょう。
注文住宅の相場とは?
注文住宅を建てるのにあたって、かかった費用の平均額を見ると、その費用は全国平均で3390.4万円となっています。繰り返しになりますが、これは全国的に見た平均値・目安となるため、似たような間取り・面積の注文住宅でも、地域によって大きく価格に開きが出る可能性は高いです。
注文住宅購入時にはどんな費用がどれだけかかるのか
続いて、注文住宅購入の際には、どんな費用がいくらかかるものなのか、内訳を簡単に整理していきましょう。山形市で注文住宅を建てたいとなった場合は、
このような内訳で分類されることを覚えておきましょう。まず、注文住宅の工事費は、住宅の本体価格とも言い換えられる費用のことで、トータルでかかった費用のおよそ7割~8割がこれに該当します。
その他付帯工事とは、ライフラインを整えるために必要な設備の取り付け工事費などが該当し、全体の2割前後を占めます。
さらに、これらに該当しない細かい手数料といったようなものが諸費用に該当し、全体の1割前後になるという仕組みです。