南陽市のヨコケンが解説！新築の依頼先はどこがいい？見極め方のポイントとは

家づくりの流れや特徴の違い

工務店とハウスメーカーでは、家づくりの流れや特徴に違いがあります。

表のように、工務店は自由度の高い家づくりを得意とする一方、ハウスメーカーは効率性を重視した家づくりを得意としています。どちらにもメリット・デメリットがあるため、後述する内容も踏まえて、自分たちに合った方を選ぶようにしましょう。

工務店の強み

工務店は、地域密着型の小規模な建設業者で、主に個別の住宅建設やリフォームを手掛けます。工務店は、地元の職人や業者と緊密に連携し、顧客の要望に細かく応じたオーダーメイドの住宅を提供することが得意です。地域の気候風土や建築法規に精通しているため、その土地に適した家づくりが可能です。また、施工からアフターサービスまで一貫して行うことが多く、顧客との密なコミュニケーションを重視します。そのため、顧客の要望に柔軟に対応できることが工務店の強みです。

ハウスメーカーの強み

一方、ハウスメーカーは、大手の住宅建設会社であり、全国規模で事業を展開しています。工務店に比べて大規模な組織と資本力を持ち、効率的な生産ラインと標準化された設計を特徴とします。ハウスメーカーは、工場で大量生産された部材を現場で組み立てるプレハブ工法を採用することが多く、短期間での施工が可能です。また、展示場でモデルハウスを見学することができ、カタログやウェブサイトで豊富なプランを選べる点が魅力です。規模のメリットを活かしたコストダウンが実現できる一方で、顧客の細かな要望に対する柔軟性には限りがあります。

総じて、工務店はオーダーメイドで地域密着のサービスを提供し、ハウスメーカーは効率的で標準化されたサービスを全国展開しています。住宅のカスタマイズ度やアフターサービスの重視度、建設期間や予算など、個々のニーズに応じて選択することが重要です。

ローコストで家を建てたいなら

ローコスト住宅とは、一般的に建築費用が1,000万円台の住宅を指します。建設費用を抑えるために、標準化された設計や材料の大量購入、効率的な建築プロセスが採用されます。また、不要な装飾や高価な設備を省略することでコストダウンを図ります。

ただし、セットプランに設備接続費用や仮設工事、地盤改良工事、電気工事、現場調査費用など様々な費用が含まれていないことが多く、オプションを付加していくと結果としてコストがかさんでしまうことも。

費用を抑えつつ自分たちのこだわりを叶えるためには、ローコスト住宅に限定せず、複数の工務店やハウスメーカーを比較し、しっかりと情報を収集することが重要です。

デザイン性を重視したいなら

注文住宅を建てるなら、間取りだけでなく見た目にもこだわりたいものです。デザインの好みは人それぞれですので、工務店・ハウスメーカーそれぞれの施工事例を参考に、自分たちの理想とする家のイメージを具体的にしていきましょう。

自由度の高い家づくりをしたいなら

間取りやデザインにこだわりたい、自分たちのライフスタイルを反映した個性的な家を建てたいという方は、自由設計を得意とする工務店やハウスメーカーを選びましょう。経験豊富な設計士とじっくりと話し合いを重ねることで、理想の家づくりに近づけるでしょう。

最新設備を取り入れたいなら

常に最新の設備を取り入れたい、家事の負担を減らしたい、快適な暮らしを実現したいという方には、工務店やハウスメーカーに最新設備を聞いてみましょう。近年、人気のある設備は以下のようなものが挙げられます。

• 太陽光発電システム、V2H、トライブリッドシステム
• HEMS（ホームエネルギーマネジメントシステム）
• スマート家電、AI搭載家電
• タッチレス水栓、自動洗浄機能付きトイレ

このような設備は、初期費用は高額になりがちですが、毎日の暮らしを快適にするだけでなく、光熱費の削減や将来的な資産価値の向上にもつながる可能性があります。

地域密着型で安心感を重視するなら

地元で長く家づくりを手がけ、地域の実情に精通している工務店は、親身になって相談に乗ってくれる安心感があります。顔なじみの職人による丁寧な仕事や、地元ならではの素材や工法へのこだわりも魅力です。迅速なアフターフォローにも期待できます。

地域密着型のメリットは以下のとおりです。

• 地域に密着したきめ細やかな対応
• 地元の気候風土に最適な家づくり
• 顔なじみの職人による安心の施工品質
• アフターフォローの迅速さ

情報収集：自分たちの希望を明確にする

理想の住まいを実現するためには、まず自分たちがどんな家に住みたいのか、希望を明確にすることが重要です。希望があいまいなままでは、住宅会社選びも迷走してしまいます。

資金計画：予算と照らし合わせて無理のない範囲で

無理のない家づくりをする上で、資金計画は非常に重要です。

家づくりには、建物本体の工事費以外にも、土地の購入費用や諸費用など、さまざまな費用がかかります。そのため、事前にしっかりと資金計画を立て、予算と照らし合わせて無理のない範囲で進めていく必要があります。自己資金、借入、収入、支出を洗い出し、資金計画を立てていきましょう。

実績と評判：施工事例や口コミをチェック

理想の住まいを実現するためには、実績と評判を事前に確認することが欠かせません。数々の家づくりを手がけてきた実績は、信頼の証といえるでしょう。

契約者の生の声や施工事例などさまざまな情報を比較検討することで、より具体的にイメージを膨らませることができます。

コミュニケーション：担当者との相性も重要

家づくりは、長い期間をかけて二人三脚で進めていくものです。そのため、工務店やハウスメーカーの担当者との相性は非常に重要になります。実際に家づくりを経験した方の声として、「営業担当者との相性が良かった」「誠意を持って対応してくれた」「こちらの要望をしっかりと踏まえた提案をしてくれた」など、担当者に対する満足度が、ハウスメーカー選びの決め手になったという意見が多く聞かれます。信頼できる担当者と出会うことが、理想のマイホーム実現への近道と言えるでしょう。

見積書の内容：詳細まで比較検討

見積書は、単に総額だけで比較するのではなく、項目ごとの内訳まで細かく確認することが重要です。材料のグレードや職人の人件費などが異なるため、詳細まで比較することで、本当に必要なものを見極め、納得のいく選択ができます。